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EU・HACCP取得 刺身マグロ輸出拡大へ 水産加工施設で第9号

2016年5月 2日

2016年(平成28年)5月2日(月)、日刊水産経済新聞に掲載されました。
以下、記事全文。

 水産庁は4月19日付で福一漁業㈱(静岡県焼津市、近藤一成社長)の「福一・西島コールドストレージ」(刺身向け冷凍マグロ加工場と超低温冷蔵庫を設備した施設=略称・FNC)を、EU・HACCP水産加工施設の認定第9号として認定し、4月27日に認定書を交付した。
 同社はこれまで、マグロ加工場と冷蔵庫を設備した「福一・大井川コールドストレージ」(略称・FOC)が対米HACCPの認定を受けており、2013年から米国にネギトロなどマグロ加工品の輸出を開始している。今回FNCがEU・HACCP認定を受けたことで、EUへもキハダやメバチの刺身、加工品が輸出できるようになる。6月下旬にはEUへの輸出体制が整う見通し。
 現在、輸出向けの扱いは売り上げ全体のごく一部だが、FOCとFNCの売上金額220億円のうち、全体の5%を輸出向けにしたいとしている。
 同社は対米輸出を通し、和食文化の広がりを実感しているという。「特に寿司の販売が非常に伸びている。米国ではサーモンとマグロの2種類が群を抜いて多く、マグロはまだ伸びしろがある」(近藤大輔専務)。
 EUではドイツ、フランス、英国で江戸前寿司のニーズが、地中海周辺の国々でマグロステーキのニーズがあるとみられ、今後マーケットリサーチを本格化させる。ただし、刺身マグロの輸出では韓国が先行している。「刺身は本来、日本の文化。日本初の商品であることを強調し、アピールしたい」(近藤洋常務)としている。

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水産庁の佐藤正加工流通課長(右端)から認定書を受け取る近藤専務(その左)

EU HACCP認定書16.4.19.jpg
EU HACCP認定書