長谷川恒平 2010年広州アジア大会 金メダル獲得

2010年11月22日

男子グレコローマンスタイル55キロ級で長谷川恒平(福一漁業)が決勝でカニベク・ジョルチュベコフ(キルギス)にフォール勝ちし、金メダルに輝いた。準決勝では世界選手権5連覇中のハミド・ソリアン(イラン)を破った。
-<静岡新聞抜粋>-
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世界王者の攻めを耐え抜いて、長谷川恒平(福一漁業、焼津中央高出)が頂点に登り詰めた。グレコローマン55キロ級準決勝。長谷川は世界選手権5連覇中のソリアン(イラン)を破る殊勲の勝利を挙げた。1-1で迎えた最終ピリオドは、1分30秒のスタンド戦も両者ポイントなし。残り30秒からのグランド戦は、長谷川が防御側だった。ソリアンのパワーに体が何度も浮き上がりそうになったが、必死に踏ん張った。
2008年3月アジア選手権(韓国)の準決勝で敗れ、北京五輪の出場権を逃す事になった因縁の相手だ。しかしこの日は、最後まで守り切って2-1.「ダァー」。雪辱を果たしてこぶしを突き上げた。
「あのとき(08年)はスタンド、グランド戦両方で取られたが、研究を重ねてきた。ソリアンに勝てたことは大きな自信になる」と胸を張った。
大一番を制した長谷川に、もはや敵はいない。決勝はジョルチュベコフ(キルギス)を全く寄せ付けず、第2ピリオドは豪快な投げも見せてフォール勝ちした。「負けられなかった。ここで金メダルを取らないとロンドンはないですから」と早くも視線は2年後だ。22日が誕生日。25歳の最後を最高の形で締めくくった。「世界選手権では思ったような成績を挙げていない。欧州の選手と同等に戦えるようにもっと練習したい」。五輪の表彰台に向けて、新たな戦いが始まる。