2009年5月 の記事一覧

福一・大井川コールドストレージ【FOC】ISO22000取得 日刊水産経済新聞掲載

2009年5月22日

福一漁業㈱刺身向け冷凍マグロカツオ工場 安全、新鮮でおいしい食品提供に努力傾注
ISO22000を取得した福一漁業のマグロカツオ流通加工拠点、FOC(福一・大井川コールドストレージ)
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【焼津】福一漁業㈱(本社・静岡県焼津市中港、近藤一成社長)のマグロカツオ流通加工拠点、FOC(福一・コールドストレージ)が、食品安全マネージメントシステムの国際規格である「ISO22000」と国際的な食品安全管理手法の「HACCP」(危害分析・重要管理点)の認証を4月に取得した。刺身用マグロカツオ関係のISO22000取得は、全国的に極めて少ない。認証機関はTQCSI社(JAS-ANZ)。
併せて「HACCP」認証も
福一漁業は遠洋カツオマグロ漁業生産と冷凍マグロカツオ流通加工を軸に事業を展開している。このうち、冷凍マグロカツオ売買および加工販売は、刺身向け冷凍マグロカツオ工場「FOC」(焼津市藤守)を拠点に事業を展開し、年間取り扱いは140億円ほどに及ぶ。
同所に原魚や加工製品を保管する冷蔵庫(超低温冷蔵庫・F級冷蔵室)、加工場(一次加工室、二次加工室、チルド加工室)や事務所をもつ。
刺身用マグロカツオを全国の消費地市場などに出荷販売するほか、これらを加工して量販店などの需要先に納めている。以前は原魚売買の扱いが多かったが、ロイン、ブロック、サク、ネギトロ、切り落とし、切身などの各種生食製品加工生産が増えて、今ではFOCの事業取り扱いの6割近くを占めるほどになっている。
福一漁業は「食品安全マネージメントシステム」(FSMS)「HACCP」の導入に向け、社長、専務をトップとする食品安全チームを組織し、システムの組み立てとハード面の改善を柱にして、昨年4月に取り組みをスタートさせた。社員教育とともに、基準に沿った加工工程などの導入を図るため、第一・第二加工室を改良して区画割りを改めて行い、また、原魚や製品が通過する冷蔵庫荷捌室をプラス20C以下に保つようにするなど、ハード面の整備を図った。各種準備を整えて、10月から新食品安全管理体制による運用を開始し、今年2月23日に「ISO22000」と「HACCP」の両認証を取得した。
ISO22000は企業が食品の安全管理の仕組み確立のために必要事項を規定している。原料調達から加工流通、販売消費まで対象となる。第三者の認証機関がその要求事項適合しているかどうかを審査して、合格すると、同認証取得となる。①食品安全に関するマネージメントの仕組みが整い、②それに基づく規定やマニュアルに沿って現場が運用されている-ことがポイントとなる。ISO22000にはHACCPの要求事項が含まれ、HACCPの原則をマネージメントで円滑に運用することが柱の一つとして入っている。福一漁業では海外輸出なども考慮して、「HACCP」認証も取得した。世界的なマグロカツオ生食需要増を踏まえ、海外輸出も視野に入れた取り組みも進める。
近藤大輔福一漁業専務は、「当社は『本物の味と健康』をモットーに、価値ある製品の提供に努めている。これまでも品質や鮮度、流通でいかに消費者に満足していただけるか、あらゆる戦略を打ち出して実践してきた。今回、ISO22000に基づいた食品安全マネージメントシステムの導入を図ったが、今後とも消費者の皆様に安全、新鮮で、おいしい食品を提供していくために、最大の努力を傾注していきたいと考えている」と話した。

2009年5月22日 第83福一丸初水揚げ 静岡新聞に掲載

2009年5月22日

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カツオ初水揚げ上々 焼津・福一漁業 2回目航海へ 83F.gif
国内最大の海外巻き網漁船として三月に完成した福一漁業(焼津市、近藤一成社長)グループの第83福一丸(七六〇トン)がこのほど、第一回航海を終えた。初回の水揚げはカツオなど千百一トンで、スケールメリットを存分に発揮した。同船は、二十二日、焼津漁港から二回目の航海に出発する。
第83福一丸は国際競争力強化ののために水産庁が試験操業許可を出した三隻の大型船の一つ。ほかの二隻に先んじて稼働開始し、四月八日から今月一二日にかけて中西部太平洋漁場でカツオ漁を行った。
「三四九トン型」と呼ばれる既存船の積載トン数が七百-八百トンであるのに対し、第83福一丸は千二百トン。大型化は、スペインなど諸外国の大型船と競合する漁場で、より効率的かつ安全にカツオを漁獲するのが目的だ。操業に関する先端装置導入したほか、船員の居住環境も大幅に改善するなど、遠洋漁業の近代化を一層進める狙いもある。
近藤社長は、「漁場にも恵まれ、上々の滑り出しができた。鰹節原料、生食用などとして日本にカツオを安定供給する責任を果たしたい」と話す。
大型化に合わせ、同船は資源保護の観点からメバチマグロ幼魚などの混獲を防ぐ漁網を採用した。今夏には混獲防止の検証作業も行う。

2009年5月6日 200年企業 -成長と持続の条件 日経新聞掲載

2009年5月 7日

リスクの海 機敏にカジ福一漁業「遠洋」「直販」波乗るimg04449.gif
-----日経新聞より全文-------
静岡県焼津港を拠点に代々、漁業を営む福一漁業(焼津市)は操業が江戸時代の宝永年間(一七〇四-一七一〇年)にさかのぼる。一説には先祖は戦国大名の武田氏が結成した水軍の一員とされる。海のつながりは歴史的に深い。
明治時代の末まで漁といえば櫓(ろ)こぎ船。現在は巻き網漁船を5隻、マグロはえ縄を三隻所有し、国内で有数の遠洋漁業会社になった。新しい技術を率先して採り入れ、環境の変化に先手を打ってきた。
一九〇八(明治四十一)年、十代目・近藤市右衛門氏のとき、内燃機関による動力船を建造した。「焼き玉エンジン」は漁船ではまだ珍しかった。出漁の範囲は八丈島の付近まで広がり新漁場も発見した。
終戦後、十二代目の近藤三吉氏は「マッカサーライン」と呼ばれた日本への漁業区域制限の撤廃をみこし、インド洋など遠洋への進出に手を打つ。鋼鉄製の新鋭船を一九四七年に建造した。
五二年に読み通り制限撤廃となり、福一漁業はマグロはえ縄やカツオ漁などの遠洋漁業で成長軌道に乗る。五四年には魚を保存する冷凍機を開発し、船に搭載。長期の遠洋航海をするための知恵だった。
しかし、積極策は資金負担を増やし、リスクの増大とうらはらだ。水産資源を保護するための新たな規制が生まれるかもしれず、魚価の変動も激しい。
「漁場はリスクのかたまり」と、三吉氏の長男で九一年から社長を務める近藤一成氏はいう。「攻めの経営」の一方で、リスクを極力抑えることも、もう一方の軸に据えてきた。
七〇年代に入り海外巻き網漁業に進出した際、最初は中古の巻き網漁船を買って操業した。年間売上高が三十億円に達しなかった当時、八億円を投資して自前の巻き網船の新造に踏み切ったのは、中古船で手応えをつかんだからだった。
おりしも石油ショックで漁船の燃料価格は暴騰し、不況で魚価は低迷。漁獲の効率を上げる海外巻き網漁業への期待は高かったが、経営陣や当時巻き網進出の推進役だった近藤現社長はここでも慎重だった。新造船は最初の三年間、海洋水産資源開発センター(現水産総合研究センター)に雇われる形で、チャーター料をもらって南方の資源調査に従事した。巻き網漁業への本格進出は南方の漁場に水産資源が豊富にあることを確認してからだった。
「とるべきリスクはとり、排除すべきリスクは排除する」という姿勢は近藤社長が就任後、より鮮明だ。原魚を冷凍、加工する大型施設を建設。さらに水産物を料理店や消費者に直接売る量販施設を焼津市や静岡市に設けた。「価格決定権を自ら握る」ためだ。一方、年間二億-五億円の赤字を出していた近海巻き網漁の二船団は廃止した。船団を抱え続けるリスクはとれないと判断し、合わせて十隻、百二十人を減らす大なたを振るった。現在、ビジネスホテル子会社などを除いた福一漁業単体の年間売上高は二百億円あり、このうち漁労部門が六十億、販売部門は百四十億を占める。「攻め」と撤退の両面作戦で事業構造をがらりと変えた。
世界的なカツオやマグロの需要増を受け、積載量が千二百トンと業界最大級の巻き網漁船を建造、三月に完成した。連続操業で燃料費も抑えられる。建造費は二十三億円かかったが、そこは計算ずく。「リスクと向き合う経営」は今また、新たな船出をしたところだ。

男子グレコローマン55㎏級 長谷川恒平 無失点でアジア選手権初制覇

2009年5月 4日

--日本レスリング協会様公式ホームページより抜粋-------------------------------
0502hasegawa2.jpgアジア選手権(タイ・パタヤ)第1日が5月2日、当地のアンバサダ・シティホテル・パタヤで行われ、男子グレコローマン55㎏級で長谷川恒平(福一漁業)が4試合を勝ち抜いて初優勝を遂げた。長谷川は、2月の冬の遠征から国際大会3連続金メダルを獲得している。
「強豪国ひしめくブロックに「いい組み合わせ」
今年の抽選も、長谷川はブロックの一番下を引き、韓国、キルギス、イラン、中国、カザフスタンと実績のある強豪国がずらりと並び、反対ブロックになると、タイ、ラオス、北朝鮮、インドと北京五輪でメダルなしの国が並んだ。大会第1日の中で、「一番大変な組み合わせ」とコーチ陣は話したが、長谷川は「いい組み合わせに入った」とサラリと言ってのけた。
 「ヨーロッパとアジアのスタイルは違うし、(強い国と対戦しないと)経験にならない。五輪などの予選でもないし、先を考えたとき、自分の身になるほうがいいです」。
 真価の問われるアジア選手権だったが、強豪・ウズベキスタンが世界中で猛威をふるっている豚インフルエンザの影響で国が海外遠征を禁止したため、欠場。スーリアンのエントリーもなし。カザフスタンも「きっと若手でしょう」と長谷川が期待したレベルの選手ではなかった。
 カザフスタン、ベトナム、イラン、そしてインドを倒してアジアのチャンピオンになった長谷川。「世界選手権に出ているような選手は出場しなかったし、どの国も世代交代で新しい選手だった」と試合後は冷静。ハイレベルの選手を倒したという満足感はなかった。ただ、無失点だったことに触れると「よかった」と満足していた様子。

福一コールドストレージ HACCP Code:2003とISO22000:2005取得いたしました

2009年5月 1日
2009年4月23日にISO22000:2005とHACCP Code:2003取得いたしました。
ISO22000:2005
ISO22000:2005
HSCCP Code2003
HSCCP Code:2003