マグロを試食しながらの意見交換(福一・西島コールドストレージ プレゼンルーム)
水産経済新聞記事抜粋 2016.10.26号
自民党の石破茂水産基本政策委員長、中西祐介水産部会長、金子原二郎水産総合調査会顧問、井林辰憲環境大臣政務官、岩井茂樹参院議員は24日、焼津市を訪問し、静岡県立焼津水産高校、県立漁業高等学園を視察後、荒川邦夫JF静岡漁連会長、西川角二郎JF焼津漁協組合長ら焼津の系統関係者と懇談、そのあと、福一漁業㈱西島コールドストレージの最新物流施設を視察した。
視察には大杉武博水産庁漁政部長、長屋信博JF全漁連専務、重義行大日本水産会専務らが同行した。
今回の視察について、石破委員長は理由を、「このたび水産基本政策委員長を引き受けたが、水産部会などは現場第一主義というか、現場の声を聞き、それを政策に反映させることを基本としている。特に、水産基本計画が5年ぶりに見直される重要な時期になっており、水産業界の潮目が変わりつつある」と前置き。
そのうえで「この時期に、日本の漁業を復活させるために何が必要か、根本からとらえる必要があると思っている。そうした時に水産先進地域・焼津で明日(あす)の水産業の担い手を育てる教育機関や漁業の実態を見て、担い手育成に何が必要かを視察したい。また、EU・HACCPなどを取得した福一漁業の最新物流施設を見学し、水産物輸出戦略の参考としたい」と語った。
焼津水産高校では、古木正彦校長から同校の概要と水産業界に果たしてきた貢献度や「グローバル化する水産業界に対応するため、海外研修生の育成にも努めている」などの説明を受けたあと、航海力学などの授業風景を見学。
工学センターでは実物のエンジンを見たり、食品実習棟では学園祭で人気のあるツナ缶などの説明を受けた。
県立漁業高等学園は、即戦力として役立つ漁業後継者や新規就業者を全国から受け入れ、技能実習など技術習得に力を入れている。青木一永学園長は「漁業後継者が不足しており、特に機関誌の不足が深刻だ。焼津市でも同様で、これを支援するため、市の民間企業などからも支援を受けている」などの実情を説明。
このあと、実習生がカツオ一本釣りのある竿を作る作業など実習現場を視察した。
荒川県漁連会長らとの懇談では、焼津の漁業の現状と、海技士資格制度のあり方など、行政上の各種制度が現場の実態と合っていないことなどについて話し合った。
福一漁業㈱西島コールドストレージでは、同工場がEU・HACCPやISOなど各種高度衛生基準を満たしている最高レベルの物流施設であることが説明された。そのあと、提供されたマグロを試食しながら、近藤一成社長らから「高度衛生基準を満たしても、生産から流通までが一貫したHACCP対応になっていないことから、輸出促進の実践に結びついていない」などの実情が明らかにされた。
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